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親愛なる皆様

2019年は「火」で幕を閉じます。皆様の中にはホワイトクリスマスを迎えた方もいるでしょうね。オーストラリアの多くはむしろブラッククリスマス(山火事による停電の中で)、そしてここグメラカで私たちは、多少赤い-火事が私たちの近辺に燃え移ることを防ぐために、昨日ファイヤーボンバー(山火事の消火のための飛行機)が周辺道路に散布していった赤色の難燃剤で-レッドクリスマスを迎えています。

私たちの家の周りは、まるで血まみれの虐殺現場のようです。

私たちは、 Cudlee Creek からの山火事に捕らえられてしまい、そして4日間それと戦っています。そんなわけで、私にe-mailや素敵なクリスマス

グリーティングをくださった皆様にお返事ができなかったことをお許しください。私はしばらくの間必死 でした。私たちは2日間、NBN (National Broadband Network) や Telstra (telephone-日本のNTTのようなもの)を含むどんなネットワークや電話回線も使えませんでした。特に000(緊急通報、日本の119)への通報についてはとてもイライラしました。  

山火事は、まさにそれが終息したかもしれないように見えても、翌日またゆらゆらと炎が燃え上がり、一旦火が付くと踊るような炎は素早く動く-草の上を通り、道路を走り、木を登っていき、その燃え残りはあらゆるところへ飛んで行きます。

それを見るのはとても印象的です。真っ暗な夜に赤い炎と燃え残りの木が飛んでいる様子は本当に美しい、でもその美しい様子は、特に私や私の土地からほんの 20m のところで起こっているときには見ているどころではありません。

私は TGI のロゴを「炎」からたぶん「波」にでも変更すべきなのでしょう。でもそうしたらきっと、私たちに津波が来るのでしょうね。

私たちには CFS  (Country Fire Service  火事のための、消防団のような組織)がいます。

でも、あまりに 火災発生が多く コントロールできていない状態でした。

やがて木のてっぺんすれすれの低い高度でファイヤーボンバーが飛んできました。そしてそれからElvisが来た。

Elvisを知らない人たちのために、Elvisとは、Erickson S-64 Air-Crane helicopterにつけられたニックネームです。

Elvisは、2015年 1月のサンプソンフラットの山火事の時も私たちと共にいました。(そう、私たちも被災したあの火事です。)

それもまさにエアショウでした。そしてそれから、CFSは、ところどころで燃え上がる火を消すためにしばらくとどまりました。

そのあと私たちは、私たちの水のタンクのバックパックを背負って外に出て、頑固にくすぶり続けている木の消火にあたりました。

2015年、サンプソンフラットからの山火事のときは、私たちの土地の20%が燃えてしまいました。そして、その年の私のアデレード・フリンジでの

ショウのタイトルは「Appassionata- Phoenix Rising」(※Appassionata - ベートーベンピアノソナタ第23番「熱情」)でした。これは、灰の中から復活し、飛翔する火の鳥、フェニックスをイメージした舞踊です。私は10月のフリンジプログラムの締め切りの時には火事の予想など全くしていなかった、そう、1月にその火事の真っただ中にいるなんで考えもしませんでした。 

そして2020年、私のフリンジのショウは … なんだと思います?  信じられないかもしれないけれど「Appassionata」-今回は ベートーベンの ピアノ  ソナタのフルバージョン-なのです。この熱情のソナタは火を呼び寄せるのでしょうか。

けれどそれでも、私は皆様の素晴らしい年末とエキサイティングな新年を祈ります。

The show must go on!

The Garage International の 炎は決して消すことはできません。

Shakti

Part 2  coming soon.  Keep watching. 

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